ぼくの生まれるずっとずっと前の話。
ラッコみたいな形をした小惑星から、目には見えないぐらい小さな小さなつぶを取って、地球にもどってきた探査機がいたらしい。
ぼくはその話がだいすきで、小学校に入る前から何度も何度もママにお話してもらった。
その小惑星探査機の名前は、はやぶさ。
ぼくの生まれる少し前の話。
ぼくたち人間のおてつだいをしたり、お友だちになってくれるべんりなロボットが開発されたらしい。
人ににた形をしたそのロボットは、あっという間にたくさん作られて、今ではみんなのなかまとしてあちこちで見かけるようになった。
そのロボットたちは、フレンズとよばれている。
これは、ぼくがある「フレンズ」と出会ったことからはじまる、ある夏休みの物語。
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